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8つの緩速ろ過池できれいになった水は,塩素注入設備で塩素を加え消毒された後,写真のようなパイプ(写真1・2)を通り,西野浄水場の要である,拠点配水池:配水池へと貯められます。ここには,約15,000m3の水(学校にある25mプール※30杯分)を蓄えることができます。
※25m×20m×1mで算出
写真1:塩素注入設備からのパイプ
写真2:浄水池兼配水池のパイプ
(ここには緊急遮断弁がついています)
写真4:地中の設備
写真5:浄水池兼配水池内部
これだけたくさんの水を貯められる施設の中を,見てみたくなりませんか?
この写真は水を注入する前の浄水池兼配水池の様子(写真5)です!
水漏れを防ぐ特殊な塗装が施された内部は,一面青の世界。まさに三原市の水の青い心臓部です。
この施設にも緊急遮断弁や応急給水所が設けられており,災害などの非常時には水の流出を防ぎ,直接応急給水所から皆さまへ水を提供することができるよう工夫されています。
実はもう一つ,この浄水池兼配水池の上に大切な役割を果たす装置が取り付けられているのです!
それは太陽光発電設備。皆さまのお住まいの近くでも,屋根の上に取り付けられた,きらきら光るパネルを見たことがあるのでは?
三原市水道部では,地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)の削減を目指し,環境に配慮した太陽光発電設備を導入しました。二酸化炭素(CO2)の削減量は年間約18,600kg。これはおよそ20haの森林が吸収してくれる量に匹敵します。電気の燃料となる原油に換算すると,約23,600L・ドラム缶にして約120本分の削減になります。
この太陽電池モジュール(写真6)を,浄水池兼配水池の上へ太陽の光に向かって花が開いているような形に,できるだけ長く太陽の光を受けられるよう角度をつけて設置し,発電しています。この設備では,お天気さえ良ければ1時間で100kWhの発電が可能です。これは家庭での平均使用量の約25軒分にあたります。たくさんの電気がこの設備で作られるのですね!
写真6:これが太陽電池モジュール!
太陽光発電システム「太陽の花」
もちろんこの太陽光発電の設備も見学コースに組み込まれています。
皆さま,お楽しみに!